農民美術とは?
画家、山本鼎(やまもとかなえ)がロシア滞在中に出逢った美しい農村の工芸品に感動し、
大正八年に長野県小県郡神川村(現上田市)で自由画教育運動と共に、
農村青年を対象に制作講習をはじめたのが、「農民美術」のはじまりです。
農閑期の副業として出発した農民美術は地場産業として定着し、昭和五十一年には県の伝統的工芸品の
指定を受けて、その素朴でバラエティーに富んだ作品は多くの皆様に親しまれております。
現在では上田市を中心に約20余の工人により制作される創意工夫を凝らした品々は、
上田の、信州の、特色ある工芸品として記念品、贈答品等に使われております。